【活動報告】SCN(学生交流ネットワーク)夏のワークショップに参加しました (2024.08.20 ~ 22)
2024年8月20日~22日にILCAJ(日本LCA学会) - SCN(学生交流ネットワーク) 夏のワークショップに参加しました。SCNは日本LCA学会の学生会員で構成された組織で、環境問題に関心のある学生が交流する場として2008年に設立されました。
去年3月に行われた第19回日本LCA学会研究発表会からおよそ半年ぶりの交流の場となり、見知った顔ぶれの他に、今年から研究室に入った新人も多く参加しました。交流会には加河研(九州大)、本藤研(横浜国大)、昔(ソク)研(長崎大)、福士研・藤田研・菊池研(東大)、重富研・橋本研(立命館大)、そして伊坪研の総勢54名が参加し、活気ある交流会になりました。
昨年は九州にて開催されたSCN、今年は大阪の立命館大学いばらきキャンパスにて開催されました。
舞洲工場見学
SCN初日は大阪市にある「世界で一番美しいごみ処理場」と呼ばれる舞洲(まいしま)工場に見学に行きました。
舞洲工場は、2008年のオリンピックに向けて舞洲を開催地にする計画によって建てられたごみ処理場です。舞洲工場は世界的な建築デザイナーであるフンデルトヴァッサー氏がデザインしました。彼は自然界に直線は存在しないという理念をもっており、建物には多くの曲線を見つけることができます。
もちろん環境面での取り組みも行っており、このごみ処理場は燃焼による蒸気を用いて発電し、その電気を再利用しています。またごみの燃焼による有害ガスはろ過して煙突から排出することで、透明な蒸気が煙突から出ており、高度な技術を使っています。
工場内部にも、現在まで舞洲工場が行ってきた環境対策の歴史がわかる展示物が多くあり、実地での活動を知れる貴重な体験となりました。
研究発表
SCN2日目は立命館キャンパス内で研究発表会を行いました。
発表会は2会場に分かれ、お昼を挟む4セクションで行われました。
発表会では普段は専らLCAを行っている私たちですが、発表会では経済分析やシナリオ分析など様々な研究のアプローチを知ることができました。教授や企業の方などは参加しておらず、学生間での発表会となりましたが、質問やコメントが飛び交い、学部生は研究室外での初の発表の機会でしたが、程よい緊張感を持った発表の場となりました。
3日目には学部生、院生ごとに2名ずつ優秀発表者の表彰がされました。
伊坪研究室からは林冬喜さん(M1)が昨年に続き、2年連続の優秀賞受賞となりました。
林さんは「ロシア・ウクライナ戦争による生態系影響評価」について研究しており、研究のアプローチや調査力だけでなく、スライドの見やすさなどとても参考になります。
他の優秀発表者もみな一段と光る発表をしており、良い刺激を受けました。
懇親会
発表が終わった夜は懇親会!54名全員参加の大宴会がはじまりました。
似た研究をしている者同士、お互いの研究について語りあったり、BINGO大会が開催されたりと、SCN幹事組主導のもとさまざまな交流がなされました。
次の交流の機会は3月のLCA学会となりますが、各々が更に研究を進め意見を交換できるようになるのが楽しみです。